第23話 駅カフェ

ちょっと用事があって出掛けたんですが、目的地の駅中に気に入ってるカフェがあるんです。

ちょうど待ち合わせまで時間があったので寄る事に。


前に寄ったのは結構前で、もちろんコロナになる前。


カフェはパーテーションで区切られていて、コロナ前は人が多かったのに、今日は誰も居なくてちょっと複雑な気分でした。


窓際の一番奥に座って寛いでいたのですが、ドタドタと音を立てて階段を上がってくる音が聞こえてきたんですよね。


雑なその足音に、なんというか嫌な予感がしてたんですが、上がって来たのはどうやら久し振りに来店した常連らしき中年男性で。

上がってくるなり、この状況下に店員の女の子の肩を抱いてスキンシップを始め、久し振りだの、元気してた?だの大声で話始めて、こちらとしては良い迷惑。


で着席したのが、俺のすぐ近くのテーブル席。


まあ、そこが指定席なのでしょうが、二人しか客のいない状態でわざわざ人の真近くに座る神経が理解できませんでした。


その後も常連トークは続き、店員も一緒になって話し始めたので、予定より早く席を立って退店。


お気に入りだったお店が、ひとつ無くなってしまいました。

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