第4話 新人くん。
6月の頭、職場に新人くんが入って来て、
一通り挨拶を済ませた後。
チームを組む我々に改めて挨拶と言うか、
自己紹介的な感じで話をしたんですね。
自分は事前に経歴とか聞いていて、
なんとなく背の高いイメージだったんですが、
支給されたTシャツを着た彼は、
思っていた以上に背が低くて、ちょっとビックリ。
ただ、話してる感じが良くて、好印象でした。
ここで告白なのですが。
私、
言葉の選択と同じくらい人の顔を覚えるのが苦手でww
ただ、今回は直の後輩になるので、
キッチリ名前と顔を覚えるべく、
印象の上書きと、彼の名前を脳に刻み込み、
なんなら付箋に名前と特徴を書いてパソコンの脇に貼っておきましたww
これで完璧だと思ったんですが、
それから5日間ほど、前職の引き継ぎがあるとかで、彼が休みに入ったんです。
5日後、
自分の職場は大型の商業施設にあって、
そこにある何店舗かを統括してるんですが。
その1店舗が混雑したため、混雑対応に駆り出されました。良くある事なんです。
自分達とは別に、施設の対応係も居まして、
自分が店舗に着いた時には、その対応係が先に現着していました。
我々はTシャツ、施設の方はジャケット。
そうやって普段見分けてます。
で、ジャケットの彼に会釈し、少し離れた場所からその彼の居る方にお客様を流していると。
「お会計入り口はこちらになります!」
と、威勢のいい声が。
混対係くん、やるね。と自分も少しタイミングをズラしてお声がけをしながら列整理をし、なんとか乗り切りました。
その後はパーテーションを仕舞ったり、売り場の整理をしたりと、なんだかんだで時間を取られて戻ったのですが、そこに別部署の筈の彼が。
あれ?と思いつつ改めて会釈し、
良く良く見たら新人くんでしたww
思わず、
「うわ、自分、今まで新人くんだって気づいてませんでした!」
と、上司に言ったら。
「鹿路田、お前それ失礼だよ。この間事務所で会って、すぐに顔忘れたんだろ、相変わらずだなぁ」
「いや、ジャケット着てんじゃん!」
と、いつものパターンで言い方間違えましたww
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