第6話 グダグダさんと代理人

私は、軸がぶれている。

でも、一つ言えるのは、書くことが好きって事。


だけど、他にも好きなものが沢山ある。

ロリィタファッション、

ダークスーツ、

銃、

刃物、

甘い物、

ラブロマンス、

ホラーショウ、

ハット、

鞄、

エトセトラ、エトセトラ、

数えきれないくらいだ。


でも、私には体は一つしかないし、この国では合法的に持てないものもある。

若しくは、ただ単に私の体に合わなかったり、

それを手に入れるためのお金がなかったり、


だから、私は、小説の中に代理人を立てた。

彼女、彼、どちらでもあり、どちらでも無い、そんな人物たちを創造しては、

私の代理人になってもらう。


私のやれないことも、私のやりたいことも、

代理人たちはこなしてしまう。


勿論、私の手のひらの上でだが。

だが、しかし、代理人を作り出す時だけは、私は自由だ。


法も、容姿も、金銭も、

この行為の前ではすべて自由なのだ。


私は、それがとても嬉しい。


さて、今度はどんな欲望を代理人に叶えてもらおうか。

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