ただの日記

 九時過ぎに目が覚めた。よく寝たというより、時間を無駄にした、という思いの方が強い。窓の外は曇り空が広がっており、寝ている間に降ったのか、地面は空よりも濃い灰色だ。また台風が近付いているらしい。部屋が暗い所為で起きるのが遅れたのかもしれない。


 ボケた視界を冷たい水で洗い流した。


 朝食は佃煮と納豆、それと海苔で白飯を食うことにした。佃煮の賞味期限が気になるが、どこにも書いていない。書いてある部分を捨ててしまったかもしれない。納豆にはたっぷり葱をのせる。この食事で唯一の野菜だ。我々の野菜を取らないといけないという意識は、既に宗教の域に達している。

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