とにかく休みが欲しい

 毎日が目まぐるしく、とても暦の確認なんかしてられないので、直前になって祝日を知る。我ながら少し足りないのだと思う。

 学生の頃は、それこそ一日中あてもなく歩いてみたり、図書館に行ったりと、充実していたのだが、働くようになってからはもうダメだ。労働は人体に有害のようである。


 誰にでも新人の頃が有り、働くのが嫌な時期は有った筈だ。それなのに、長く働くにつれ、労働と言う毒が体に回り、脳にまで回り、表情が変わる。生活が変わる。思想が変わる。そして、言葉が変わる。


「ペットが死んだくらいで休むなんて」


「忙しい時に休むなんて」


「少し体調が悪いぐらいで休むなんて」


 こんなことを平気で言う。人間の上に仕事を置いていないと、こんなセリフは出てこない。

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