異世界転生の元素使い《エレメンタラー》

因幡 天兔

プロローグ

 世界歴600年。12月25日。ある村に一人の男児が生まれた。男児は「アデル」と名付けられ、5歳までは平和に両親に育てられ健やかに育った。

しかし、そんな平和な日々には突如終わりを告げた。村に東の山から大量の魔物が下りてきて、村人たちは成す術もなく蹂躙され、死んでいった。

 そんな中、アデルは両親にとっさに地下室に隠され、事無きを得た。

 魔物たちは別に村に餌を求めて下りてきたわけではなく、かから逃げてやってきたようだった。そのためか、魔物たちはアデルの存在に気づくことはなかった。

 そして村に一人となったアデルにはこの時、もう一つの自我が芽生えていた。元地球人の「田中 英一」という、高校生の自我が……。

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