第22話水無月家
「え?お父様、お母様、今、何て言いました?」
水無月家は、ディナーの時間だった。
「だから、お父さんとお母さんはお互い外で好きな人が出来たので水無月家を出て行きます。」
と母親の咲がステーキを頬張っている父親の礼二に代わって言った。
「知恵も、もう、中学三年生になるし義務教育も後、一年だ。高城が側に居れば大丈夫だろ?」
と礼二は茫然自失している知恵に言った。
そして次の日、二人は本当に嬉しそうに水無月家を出て行った。
知恵は、孝のシャツを掴んで泣きそうな気持ちを押さえ込んでいた。
お父様‥お母様‥。
知恵は、軽いうつ病を患った。
そんな時に学校の帰り道で知恵は赤信号が青信号になるのを待っていた。そこで、貧血を起こしてトラックの前にフラフラと出てしまった。
死ぬんだ、わたし‥‥そんな事を感じて知恵は瞳をぐっと瞑った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます