セバスのお買い物(1)
セバスはツアレとのお買い物(デート)という予定が無くなったので、
自分ひとりで、ツアレの新しい洋服を買いに行くことに。
「___どうしましょうかね?ナザリックではメイド服以外は手に入らないので、街に出てきましたが・・・」
「人間の女性というものは、どういう洋服を好むのでしょうか?」
最近やっと人間が好む食べ物については、ツアレのおかげで詳しくなったセバスだが、戦闘用ではない人間の私服というものについては分からなかった。
セバスは顎に手を当て、街中を眺めた。
「ふむ、しかたありませんね。服屋の主人に相談してみましょう」
とりあえずセバスは、最初に目に入った街中央の服屋へ向かった。
最初に入った洋品店は、しましま模様の獣の洋服が何故か、多かった。
「確か前に、アインズ様がトーラーというしましまの獣を見たことがあると、仰っていたような・・・。さてツアレにぴったりの服はありますかね」
店の奥に入っていくと、とても我の強そうな女主人がいた。
「あらー!素敵なお・じ・さ・ま、何をお探しか・し・ら?」
と、体をくねくねさせながらハイテンションで現れた。
セバスは、そんな女主人に動じず答えた。
「こんにちは、私はある女性のための服を探しております。」
と、当たり前の返答を聞いた店員は、更にハイテンションに話す。
「まあ~~~!!!素敵~~~!!羨ましいわ~~♡」
「きゃ~~!旦那様が奥様にあげるのね~~!!」
とセバスの話を勝手に解釈した店員は、セバスの肩を叩きながらに洋服を見せる。
「もお~じゃあ~こんなのどうかしらん??」
「ふむ・・どのような服でしょうか?・・・・ん!」
________ハイテンションな店員に見せられた服は、
やはりしましま模様の獣の柄だった(スパンコール付き)
(やはりこれでは、ツアレが獣を身に着けているだけだ・・・)
とセバスは、このしましま模様の洋品店を後にすることを即決した。
店を後にしようとすると、あのハイテンションの女主人が鼻息荒く近づいてきた。
「あら~~~もう~~~帰っちゃうの~?私寂しい~~~~!!また絶対来てよねん~~♡」
さっき会ったばかりだというのに、親しげにベタベタとセバスに触ってきた。
「良い品ばかりで悩みましたが、購入はまたの機会とさせて頂きます」とセバスは優しく、尚且つハッキリとした口調で伝えた。
そして、ハイテンションな女主人から逃れた後、セバスはまた洋品店を探す。
「先ほどのお店にはツアレは連れていけませんね・・・あの方は女性なのに、ひげが生えている気がしましたが・・・人間とは不思議な種族ですね・・・」
セバスが次に見つけた店は、何やら人だかりが・・・
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