とある下部組織の懊悩~消された十字架

きりぎりす

第1話尚、死して屍拾うものあり

十字架に括り付けられたその存在を見て、思うことがあるんだ


「                」


私は、家族が多いーお姉ちゃんお兄ちゃん、弟が多い

でも思うんだ


あの目ーーあの目を嫌がらない人はいないって

まるでモルモットのように私たちを見下ろしてくる瞳


それが、実の親が子供に向ける視線じゃないってことは私にもわかる


寂しくないよーー、、、もう、動けなくなってしまったけど私には

「                 」

がいるから


これからも、きっと、私の姉妹は増え続けるのだろう、、、、私は

なんだろう


一人の親から冷酷なまでに真実を探求する力をもらった

合理的で、理知的


もう一人の親からは、愛と――仲間を大事にする心構えと

面白くないほら話を教わった


ねぇ、---私は罪を背負ってるんだね、、、でもさ、寂しくないよ

だから心配しないで「                  」


片割れの親のあなたならきっと私を心配してくれるね

でも、ーーー私には使命がある


あの人のやっていることは間違いた

残酷なまでに澄み切った真実でーー虚実と真実を斬ってわける


それが、<鬼の血をひくものの末裔の証明>




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る