Fiction Holder
織部泰助
Chapter 0 『胎動する産声』
虚ろなる亡失の神による福音書
火が踊っている。
荒々しい揺らめきは、かつてそこにあった悲鳴。
舞いのぼる火の粉は、地獄から一刻もはやく逃げのびたいと願った者達の聞き届けられなかった祈りの残滓。
『プロメテウスが、九つの
『わたしは
現れるなり、そう語り、
神なるモノの
その聴衆に選ばれたのはひとりの少年だった。
『
『
『
少年は悟る。
ソレは神の最上位。
乾かず、餓えず、欲せず、怒らず、憎しまない故に。
運命という
真なる神というのは、
戦わなければならない、と。
『嗚呼、だが若しも
『わたしは
『滅すべしと願う
こうして神は
生き残ってしまった少年は、神の企てた運命を破砕すべしと。
その小さな胸に、
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