if展開の取り扱いについて

 交流が進んできますと、「こんな展開はどうだろう」「もしこうなっていたら」という話も出てくることがあると思います。「もしも」の話は、私たちの想像力を大いに刺激してくれます。複数人を交えて盛り上がることもあるでしょう。それは「楽しい」という感情だけ見れば、良いことです。ですが落とし穴があることも、認識しておかねばなりません。


1. 「もしも」を本筋に持ち込んではいませんか?

 これは、望ましいことではありません。いかに魅力的なストーリーであっても「もしも」は「もしも」です。本筋の展開に持ち込むと、解消できない矛盾を孕むことになる可能性が高く、最悪自分や他の人のキャラクターの身動きが取れなくなります。気をつけましょう!


2. 展開に関係するキャラクターとそのプレイヤーを置いて、話を進めていませんか?

 「自分たちだけで楽しむ」、これは企画の趣旨から外れることです。そして、「もしも」の中心にいるキャラクターと何かしら関係を持っているキャラクターが、その輪に入れないとしたらどうでしょう。これは、致命的な損失です。「もしもの話だから」といっても良い気分にはならないでしょう。忌憚なくいえば、仲間はずれなのですから。たとえ「もしも」の話だとしても、合意の獲得はとても重要なことなのです。


3. 「いいよ」に隠されているものに目を向けましょう。

 多くの人が、「もしもなら、構わないよ」と言ってくれるかと思います。それは「もしも」が「虚実」であるという前提を共有しているからです。その結果は、手元のキャラクターに何の害も与えないものだという安心を、相手に抱いているからです。私たちはこの信頼関係をこそ、目先の楽しさよりも重要視するべきです。どんな行為が相手を傷つけるかわからない不安を誰もが抱いているのなら、言葉を尽くすことが最善の手です。


4. もし落とし穴に落ちてしまったら。

 それでも人間は完璧ではありませんし、人は些細なことですれ違ってしまうものです。もし相手を傷つけるようなことをしてしまったと思ったら、謝罪し、次に間違えることがないよう顧みることが大切です。傷つけた、傷ついた、と自覚した側も、一人で抱え込んでしまう前に、近しい誰か、それが難しいのならば、主催に相談してください。一緒に解決策を考えましょう!

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