第2話別に何でもない

さて、過去の世界に来たわけだが


ここで、なにをすればいいのか、わかんないわけである

<時空震>なる現象は一時的なもので、いわゆる


ここで、起きたことはすべてー並行世界になるかもしれないのだ

そうなると、「旅人」は二つの世界をまた行き来できるのだが

なにやら祭りをしている


「ろっがつとう」か――六月灯といいつつ、「7」月だけど


毎年ー「7」月に、神社の前でやるやつだ

まぁ、祭りだし


「深く考えるのはよそうぜ」

頭の後ろに手を組む


「もしもし、お兄さんこれ喰ってかない?」


ーー彼は、その人を見た時すぐに誰だかわかった

「、、、なるほど、、お前がああなるわけね」


「ん、なんかしたか俺」


にやついた口元、漆黒のような黒髪

そして甚兵衛ーーその下から見える肌には汗が浮かんでいる


当然だーー焼きトウモロコシを売ってるから

「いや、別にーそれよりさ、ひとつくれよ」

「毎度」


焼きトウモロコシをハフハフしながら、インカムをつなぐ

「こちら、れいじーあかり、、、そっちはどうだ?」

「こちら、あかりーれいじ、、、、焼きトウモロコシ一つよこせ」

「やなこった」

そして、首を回すーーつけてきてる

「後ろに、つけてきている数は―3人、、、獲物はナイフ」


「了解」--全部わかっていることだが

そのとき、ちょうどーー手伝いが終わったらしき


さっきの子供が、やってくる

「お兄さん、つけられてるよ」


返事の代わりにクシャっと頭をなでる

「分かってる」

「どうする?逃げるそれとも、、、」

「逃げるさーーいくぞ」

「ええ、俺もかよ」


「れいじーこちらあかり、、その子供のにはさ、俺にはない能力があるはずだ

それはーー」


「ああ、よくわかってるぜ」

「おい少年ーー骨を出せるか」


手を握られ走る―少年はきょとんとして、すぐににやりと笑う

「あたぼうよ」「まくぞ、これから」


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