夜の公園




夜の公園

冷えたブランコ

ひらひら落ちる木の葉

揺れる影

見上げた空に欠けた月

どこかで猫が鳴いている


待ち続けた果ての今

諦めの時間はもう過ぎた

なのに動けないのはどうして

問い掛けても

声は音にもならず

吐き出された息が白くなるだけ

もしかしたら、なんて願い

砂場に捨てて

お城を建てよう

出来上がったらすぐに壊して

そうしたら

少しは泣けるのかな



見上げた空に欠けた月

それでも美しいあなたが羨ましい




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る