忘却と誓い
たとえ深い悲しみの雨に
ずぶ濡れになっていたとしても
時が過ぎれば
晴れる日もあって
濡れた服も心も乾いてしまう
あの悲しみだって
いつかは忘れてしまう
後悔も悔しさも苦しさや寂しさも
いつかは忘れてしまうのでしょう
生きていくためには
必要なことなのかもしれない
でも
そのためにいろんなことを
忘れていく自分を断罪したくなる
本当にこれで良いのか、と
だから今は
思い出す度にまだ疼く傷が深いうちに
何度も思い出して
その度に傷を抉って
辛くなって
悲しくなって
寂しくなって
痛みを抱いて
もう二度とこんなことしない
今この手にあるものを大切にしなきゃ駄目
そうしなきゃ絶対駄目だって
その度に
抉る手を血で染めて
その度に
心に刻み込んで
忘れないと誓うわ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます