第10話 お母さん……!?

 俺は高校から帰ってきた。


 自分の部屋でBL小説を書いている。


 コンコン、ノックが聞こえてお母さんが入って来た。


「うふふ、当たっちゃったw」


 お母さんがそう言った。


「何が?」


 俺は聞いた。


「じゃじゃーん! 草田なでしこと一日デート券がねwww」


 俺は開いた口が塞がらない。


 なぜなら、俺がそのBL小説家の草田なでしこであるからだ。


 お前かよ。


 お母さん、お前が俺との一日デート券を手に入れたのかよ。


 というか、俺の正体がお母さんにバレたらどうしよう!?


 俺は頭を抱えることになった……。

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