8日目

「今日の数学の宿題なんだけど」


「昨日の電話の続きでさ、テレビの」


「あ、ごめん、そっちの話でいいよ」


「え、ごめんね、長居くんの話題はなに?」


「いや、たいした話じゃないんだけど、もう宿題やったかなって」


「まだこれからだよ」


ブチッ。ツーツー。


相田さんから話しはじめるなんて珍しい日だった。明日は電話をかけた後何を言うか待ってみようかな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る