キミイロメモリーズ
宇田川竜胆
プロローグ
夢を見ている。
何年も前に交わした約束の夢だ。
空に浮かぶ月を、原っぱに寝そべりながら眺めている。
綺麗な満月だ。
僕の横には、幼馴染の双葉 葉月(ふたば はづき)が座っている。
「ねえ、ひな?私たちが大人になったら、お嫁さんにしてくれる?」
「もちろん!」
僕がそう答えると、葉月は破顔した。
「やっぱり、葉月は笑っているときが一番輝いてるよ」
月よりも綺麗だと思ってしまったのは本人には内緒だ。
葉月の青色の髪が風に揺れる。
このとき僕は誓ったんだ。
「絶対に葉月を幸せにする。何があっても葉月を笑わせてみせる」と。
そう誓ったんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます