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     全くの無縁なモノから懐かしい母親の声がする。自然の無慈悲さからなのか?
    主人公・伊織の気持ちは、さぞ複雑な気持ちであったろうと思いました。

    作者からの返信

    森野様、ありがとうございます。まさしくその、まるで無縁なものが「縁」の顔を見せる不気味さを描こうとしておりました。しかし自然とは等しくそういうものであるのかもしれません。

  •  への応援コメント

    生きものの記憶を刻む土地、とくに山というところには、うず高くも底知れぬものを感じることがあります。
    そこに垣間見る魑魅のあやしさ、それから呼気を通して立ちのぼる煙草の煙の近しさと、一抹のさみしさとが織りあい、絶妙な読み心地でした。

    作者からの返信

    木子様、ありがとうございます。仰る通り、山にまつわる種種の魔譚を見るにつけ、そこは人と人ならざるものたちとの記憶の集積地であることが想われます。煙草の煙に寂しさを重ねたのは、半分ほどは個人的な感傷でもあります。