004: 矛盾――最強の矛と最強の盾

「さぁ、いよいよ決勝戦になりました。大銀河武闘会!」

「今回は面白い対決になりましたね。圧倒的な攻撃力を誇る女戦士と比類のない防御力を持つ重騎士の対戦です」

「どう予想されますか?」

「全く先が読めません。手に汗握る戦いが繰り広げられると思います」


「ははははっ! 銀河一の攻撃力を持つ我がアルティメット・ランスを喰らうが良い!」

「笑止千万! 銀河一の防御力を誇るアルティメット・シールドの敵ではないわ!」


「いよいよ開始です!」


「とぅりゃぁぁああぁ!」

「おっりゃぁぁああああ!」


「両者互角の戦い! 一歩も譲りません」


「うぅぅむ、このままではらちがあかん!」

「まったくもって同意!」


「おぉぉぉ! 両者とも装備を投げ捨てて肉弾戦です!」


「我が拳の勝利じゃあ!」


「おっとぉ! 重騎士が女戦士を殴り倒しました」


「ひどぃ……女を殴るなんて」

「すまぬ。女を殴るのは騎士道に反することであった。許されよ」


「女の涙が最強という結果になりました」

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