男は度胸。なんでも試してみるのさ 〜阿部高和編〜

ともかくまずはディーラーに電話だ。今から自分で対処するにしても、なにもできなかった場合はプロに頼む必要がある。予約するなら早めがよい。ということで予約は完了した。


前編で素人と書いたが、実は車の電気関係のトラブルはヒューズに原因があることが多いことはなんとなく知っていた。ヒューズボックスの位置も知っている。私はヒューズボックスを開けた。多い。ヒューズの数がとにかく多いのだ。一つ一つ抜いては指しを繰り返してもいいが、私は不器用なため抜いたものがどこかに落下して紛失することが怖かった。それで車が始動しなくなったら、それこそ困ってしまうのである。

しかし今は平成どころか令和の世。ここで初めてネットを活用し、ヒューズの場所を特定することにした。

なかなか出てこない配線図のデータ。車ごときに負けてたまるかと思いつつも、若干焦りつつもようやく見つけた。だが、そのヒューズがどこのものかを示すアルファベットの略称がわからない。手が届きそうで届かないもどかしさがありつつも、さらに検索してどうにか特定した。DOMEというのが該当場所らしい。そしてヒューズの種類は低背型の5Aだ。ここヒューズかと引っ張り出してみる。切れている!確かに切れているのだ。これで切れていなかったらまた別の原因を探さねばならないので、正直ホッとした。これさえ分かればこちらのもの。早速ホームセンターのカー用品コーナーでヒューズを入手。帰宅して交換してみた。この勝負、私の勝ちだった。


勝利の余韻に浸りながらディーラーに、無理に予約を入れてくれたお礼と入庫のキャンセルをした。これ、持っていってたらいくら取られたんだろうか。今回はヒューズ代298円(アンペア違いの5個入り)のみだった。時間と手間はかかったものの、自分で作業してみることでヒューズの種類を知ったし、そもそも電球交換であってもショートに気をつけなければならないことを知った。まさにこのエピソードのタイトルどおりの感想を持ったのである。


ルームランプ交換、やらないか?

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