11話〜誘惑
ここはティールの街の宿屋。
ガルドはベットの上で横になりながら色々と考えていた。
(それにしても、今日はなんて日なんだ。はぁ、でも俺が英雄王ってなんかしっくりこねぇ。それに、まさか女と2人で旅に出るとはなぁ。でも、ユリィナか……ハッ!俺、今一瞬何考えて……あ〜……)
ガルドは一瞬何かを思ったが頭の中でそれをかき消した。
(ふぅ、起きてるとろくな事を考えねぇし、そろそろ寝るか)
そしてガルドは眠りについた。
するとしばらくしてから扉を叩く音がしたので、ガルドはベッドから起きあがり眠い目をこすりながら扉を開けた。
「ふあ〜、誰だ?……どうしたんだこんな時間に、何かあったのか?」
そこにはユリィナがいてガルドは何かあったのか心配になり部屋に入れ話を聞いた。
「えっと、やっぱり1人で寝るの何か不安でね。それに寂しいし」
「はあ、別に何かあった訳じゃねぇのか。それならそれで良いんだが。ん〜、一緒の部屋は不味いしな……仕方ねぇ寝ねぇで扉越しで見張ってやるから、それでいいだろう?」
そう言うとユリィナはじっとガルドをみた。
「ねぇ、ガルド。私を見て何とも思わないのかな?」
「はぁ?き、急に何を言いだす!」
「ん〜まぁいいか。今日はこのくらいで。じゃ、おやすみガルド」
そう言うとユリィナは自分の部屋に戻っていった。
「いったい何しに来たんだ?」
ガルドはユリィナが何をしたかったのか分からず、しばらく放心状態でいたが、考えが及ばずベッドに行き寝る事にした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます