《 第二の射殺事件 》 4・5

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 七月二十一日 午後二時


 第二回捜査会議がはじまった


 犯行時間の目撃者情報を報告したのち、瀬谷北署鑑識班の現場検証の結果を倉田恒春巡査が、次の通り報告した

「犯行現場で、あらためて犯行が行わられた場所の特定をしてきたのですが。昨日の話の通り、椅子等に座って待機できる場所がありませんでした。それで、どこから発砲したのかという特定を試みたのですが。朝八時ということもあり、自動車の往来も多く、道路の反対車線から狙うとしても、往来する自動車にあたってしまう可能性が高いことが判りました。反対側も歩道は狭く、椅子等もなく、やはり待機をしていれば目立ってしまう場所となります。また、先ほど須藤巡査部長から、現場付近を映している防犯カメラの映像を預かりました。これから、映像の確認作業を行いたいと思います。」


 井上警部は

「現状としては、犯人の行動が解からないということになるね?」

「そうです。立っていた場所の特定や、逃げて行った方向も含めて、犯人の行動が現場検証では、解明できませんでした。」


「提出してもらった。防犯カメラの映像の解析をお願いします。」

「わかりました。」

 と、倉田巡査は、返事をした。





その頃、神奈川県警捜査第一課では、箱根で起きた事件と瀬谷区で起きた事件を同一事件とは思ってはいなく。捜査第一課課長の佐々木警視は、個々の射殺事件として、経緯を見守っていた





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 七月十七日、箱根署では射殺された佐藤さんの当日の行動を、提出された箱根登山電車・箱根登山バス・タクシー会社・駅前商店街・日帰り入浴が可能の温泉宿泊施設・日帰り温泉施設・箱根登山ケーブルカー・箱根ロープウェイ・箱根海賊船・コンビニエンスストアの当日の映像を、延べ数千時間の記録を全捜査員が協力して、確認をしていた。



 確認のポイントは次の通りとした


 一、姿が映っている場所

 二、姿が写っている時間

 三、誰かと会っているか話をした相手

 四、防犯カメラ映像から次の行動の把握


 以上の四点を確認しながら最終的には、当日の足跡を防犯カメラの映像をもとに、把握することを開始した。




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