にちじょう

クリスマスイヴ 1

 ある日の事。


「あっ、雪だ」


 窓の外には少量の白い粉が降りだしていた。


 その言葉に3人は窓に目線を向けた。


 この世界には、日付や季節の概念が存在しないらしい。だから、この日に何があり、明日はあれがある、と言う感じはないそうだ。


 でも、折角の雪だし、何かしたいな。


 ......そうだ。


「ねぇ、皆はクリスマスって知ってる?」


「「「クリスマス?」」」


 この反応はもしかして、知らない?


「クリスマス....聞いたことは、ありますけど..」

「初めて、聞いた」

「ニーナも!」


「そっか..」


 やっぱり、そういう概念がないと、そんなものなのか。


「それで、どうしたんですか?そんな事を聞いて」


「いや、実はさ、折角の雪だし、クリスマスパーティーでもしたいなって。どうかな?」


「やりたい!」


 真っ先に反応したのはシアちゃんだった。


「ニーナも!」

「私もやりたいです!」


「皆ありがとう!じゃあ、早速準備しよう!」


「「「おー!」」」

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