生きる権利があると言うのなら、死ぬ権利だってあるはずだ。

そう誰かが言った。

辛くて、しんどくて、寂しくて、逃げ出したくなる気持ちがわからないわけではない。

でも違うんだ。

今の自分の状況を1年前や2年前、なんならもっと昔でもいい。

想像できたか？

できたやつなんていないはずだ。

だったらさ、今から1年後、2年後、10年後先の未来も辛くて、しんどくて、寂しくて、逃げ出したいと思っているかどうかはわからない。

もしかしたら、笑顔かもしれないし、笑顔じゃないかもしれない。

でもそれは、生きなきゃわからない。

生きるのは権利じゃない、義務だ。

だから死ぬことも権利じゃなくて義務なんだ。

僕達は精一杯生きて最後に振り返って、楽しかった思い出を思い出して笑顔で『楽しかった』と言って死ぬ義務があるんだ。

「死ぬな！」なんて僕は言わない。

僕は、「生きてから死ね」と言いたい。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい