想いの雑記帳

第25話 憐れな

やっと、此処まで来て

もう、分かりました。

もう、あなたのことは

どうでも好い人に

いえ、どうでもよくはないけれど

愛も恋も、最初からなかったもの

と、ただただ、巧妙に操られて

あなたの暗い濁った淋しさに

踊らされていたと。

心も体も壊し

何度も断ち切ろうとして

やっと。

あなたは、結局、自分が一番大事。

誰でもそうだけど

嘘の本当の様な、まやかしの優しさで

狂わされて、助けられて、でも

狂わされて。

やっと、此処まで来て解りました。

あなたを、本当に、憐れだと、

ただ、それだけの想いに

落ち着く事が出来ました。

あなたが、私を踏み台に

幸せになって

あの女の元へ行くなら

心の底から、祝福して

ぐっすりと眠れるの。

男女の間に

親の様な愛等無いと

教えてくれた。

子供の私に。

ありがとう。

愛の修羅と複雑さを。

初めての身体の悦びを。