第292話【空港の惨劇】
「なぁんですってぇ!? それは本当なの!?」
C2号部隊の輸送ヘリの中で驚愕する兄坂。
「ほ、 本当です、 ほら、 これ・・・」
兄坂が部隊員からタブレットを受け取る、 そこには黒煙を上げる南国空港の姿が。
「なんて事なの!? これが怪人の仕業だって言うの!?」
「えぇ、 監視カメラと生き残った人々の証言から数名の怪人が襲い掛かったと・・・」
「スタンピードなの!?」
「スタンピードと言う訳では・・・」
「何を朝から騒がしくしているんだ・・・」
戝部が起き上がり兄坂の元に近寄る。
「戝部!! これを見て!!」
「ん?」
タブレットを見せる兄坂。
「・・・可愛いパンダだな」
「あぁ、 もう次のコーナーって何でこの重大事に!! もう!!」
「落ち着けよ、 話は何となく聞いた、 怪人の襲撃だろう」
「そうよ!! 私達が南国に来るタイミングでこの怪人の襲撃・・・
何か有るに違いないわ!!」
「怪人の行動に意味が有るとは到底思えないが・・・」
戝部が座る。
「しかしもしも行動に意味が有るとしたら寧ろ滝と黄金坂じゃないのか?
確かそいつ等も別枠で南国に来るんじゃないのか?
その二人を狙っての行動かもしれない」
「それなら問題無いわ」
「何でだ?」
「黒子のSNSで昨日南国入りしたらしいから
今回の襲撃には巻き込まれていないらしい」
「黒子のSNSフォローしているのか・・・」
「勿論!! 相互フォローして貰ってるわ!!」
胸を張る兄坂。
「胸を張る事か、 それ・・・」
「でも確かにあの二人に何か有ったかもしれない・・・ちょっとSNSを見てみるわ」
SNSを確認する兄坂。
くろこ♡@KUROKO
おっはー、 なんかサイレンが凄い・・・何か有ったの?
イイね!!52件 リツイート15件
「如何やら無事みたいだな・・・」
「とりあえず空港が襲われた事を教えておくわね」
「それが良いな・・・被害状況はどんな感じなんだ?」
「飛行機が二機破損、 使者52名、 重傷者102名
軽症を含むと数え切れない・・・暫く運休ですって」
「当たり前だろうな・・・今回の合同演習、 コイツを持って来て正解だったか・・・」
「え? ってC2システム持って来てたの?」
戝部が持っているC2システムに驚愕する兄坂
「あぁ、 向こうからたっての希望でな」
「許可は貰ったの?」
「許可無しに持ち出し出来ないだろ」
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