第175話【ひるまで話そう!!】

ひるまで話そう!!

TOTOTVが誇る特番で各界の著名人達が討論を行う番組である。

台本無し、 やらせ無しで白熱した議論が飛び交うので放送時間がどんどん伸び

嘗ては『よるに話そう!!』と言う一時間番組だったのが

『よなかまで話そう!!』と深夜まで放送する4時間番組

『あさまで話そう!!』と8時間以上放送していたが、 どんどん放送時間が延び

現在では12時間以上放送する怪物番組になってしまった。

ゲストの数も100人以上呼ぶのが慣例となっている。

その為、 毎週放送だったが改変期の特番としてのみ放送されている。

更に最近はネット上の意見も積極的に取り入れ

ネット全盛のこの時代に置いて脅威の視聴率40%以上を叩きだしている。


議論する内容は様々だが最近は大きな問題が怒ると取り上げる様になっている。

サブプライムローン問題や待機児童問題

だがそれは切欠でどんどん話が脱線するのも特徴の一つ。

また議員等も良く出演する為

議員達の間ではこの番組に呼ばれるのは一種のステータスになっている。


今日もそうそうたるゲストに対して

司会進行はこの国のBIG3と呼ばれる美農 踊、 森 田、 焼石 ユッケの三人が交代して行う。


トップバッターの司会の美濃はスタジオに入り、 森は仮眠を取り。

焼石は楽屋でADと雑談をしていた。

焼石は寝ない体質なので12時間ずっと起きているのだ。

話を聞いているADはぐったりし始めている。


ゲストの食事の準備もケータリング等で既に済ませている。

ゲストも八割方集って来ている、 残り二割は多忙故に数時間しか出れないのだ。

だが八割でも80人以上のゲストである。

世界でもこれほど大勢のトーク番組は無いだろう。


そのトーク番組は今始まるのだった!!


「えー、 ではそろそろ始まります、 ゲストの皆さん

 今回はよろしくお願いします」


ADが頭を下げて挨拶をする。


「では本番5秒前ー、 4、 3・・・・・キュー!!」


番組のテーマソングが流れ拍手の効果音が流れた後にカメラが美濃にズームアップする。


「さぁ始まりました、 討論激闘トークバラエティひるまで話そう!!

今回最初の司会を務めます美濃 踊です

それでは早速、 今回のゲストの皆さんを紹介したいと思います」


そしてゲスト達の紹介VTRが流れるのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る