「隣人」
クズ女のあの顔ったらたまらないわ!
隣に越してきましたって? はじめましてですって? 馬鹿じゃないの!
あたしはあんたに酷いいじめを散々受けたこと一度だって忘れてないわ。……いえ、ようやく忘れられそうだった。
でも、もういいの。当時は学生だけど、今は大人だもの。あたしの夫は外資系だけどあんたの旦那は冴えない学者。あたしの家は家政婦もいる豪邸だけどあんたの家はちっちゃい建売住宅。それに、
「ねえ、そんなに家ばっか見て楽しい?」
「ちっとも」
「じゃあ早く」
まるで犬ね。尻尾が見えるわ。
まだ詰襟を着た可愛い犬とあたしは寝室へ向かった。
「……ほんと、死ねばいいのにあの女」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます