第188話 もはや定位置

『桜雪ーーー‼』

 迷わず僕の腹の上に飛び乗り寛ぐチョビさん。

 もう腹と太ももは、傷だらけである。


 このまま、寝るまで、チョビさんはスリスリしている。

 そして時々、腹の上に吐く…

 もはや、悪いとも思ってないチョビさん。


 もう、この腹の上で丸まられると、僕は何もできない。

 そして本格的に眠くなると

 腹の上から降りてリビングの入り口で、僕が寝室へ行くまで鳴きまくる。

『桜雪ー‼ 僕眠るよーーー‼』


 ベッドへ移動すると、これまた寝付くまで、ウロウロ…ウロウロ…

 僕の上に乗ったり、横に寝転んでみたり、髪の毛を踏んだり舐めたり…


「寝るんじゃないんですね…チョビさん」


 寝るまでに時間が掛るんだよ…。

 僕の寝不足の原因の一つはチョビさんである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る