第105話 タイミング

 お風呂に湯を張る…

 2階のリビングで少し眠る。

 バイトが終わると、大体、このパターンだ。


『桜雪ー‼ 帰った?』

 そしてチョビさんがやってくる。

 そして腹の上で丸くなる。

「お風呂が沸きました」


「チョビさん…降りて…」

『………』

 シカトモード…

「チョビさん?」

『………』

 コレが幾度も続くのだ。


 最終的にチョビさんが飽きるか、無理やり退かすかの2択で風呂に行くのだが…


 無理やり退かした場合

『なんなんだよ‼ どこ行くんだよ‼…寝るの?』

 しばらく足元で遺憾の意を表明するのだ。

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