第51話 もはや場所は選ばない

「グホッ…グホッ…」

 チョビさん、最近は僕の顔の横で丸まって寝る。


 そして夜中…

 チョビさん…吐いておられる。


 漂う生臭い臭気。

「チョビさん…」


 よりによって顔の脇に吐かなくても…


『桜雪、早く片付けて』

 シレッとした顔で「ミャア」と鳴く。


「チョビさん…」

 シーツを替えて眠る。


「グホッ…グホッ…」

 3時間後、再び吐くという、もはや嫌がらせ。


『桜雪…片づけないと寝れないよ』


「もう…無理に夜食を食べなければいいんですよチョビさん」

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