第25話 生臭い夜

『グボッ…グボッ…』

 深夜のチョビさん(ゲボのかみ


 最近は、僕の傍から離れないため、ベッドの上、リビング、階段の途中などで吐く。

 猫は仕方ないのだが…

 チョビさん、深夜に夜食を食べて、直後に吐く。

「食べなきゃいいのに…」


 にしても今夜は酷い。


 ベッドの脇で吐き

 ベッドの上で吐き

 リビングで吐き

 階段で吐く


「具合悪いのか?」


 吐くとスッキリするのか、ベッドの上でスヤスヤ眠る。

 目覚めると、僕の身体中を噛んだり、舐めたり…

「チョビさん…今夜は一段と生臭い…」


 真夜中に雑巾持って拭き掃除…

 寝た気がしない。

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