第21話 本気だす

 チョビさん、梅雨時に甘え方が激しい。

 毎日、足元をウロチョロと歩き回り、鳴きまくる。

 座れば、身体に乗ってきて、スリスリ…スリスリ…


 寝る間際など、感極まるのか…

 ガブッと噛みついたり、引っ掻いたり。


 何か不満でもあるのか?

 ブラッシングでもない…団扇で扇いでほしいわけでもなさそうだ。

「チョビさん…最近、どうしましたか?」


 蒸し暑いからイライラしているのかもしれない。


 それに引き替えクロさん。

『桜雪…ブラッシングだ』

 安定の落ち着きをみせている。


 クロさん…今年は洗面台とかで寝ないでください。


 チョビさん…何してもいいけど…噛まないで…。

 ホント痛いから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る