第8話 挟まる

 帰宅後、ヤ〇ト運輸へ急ぐ。

 メ〇カリが変な時間に売れたのだ。

 10時とかに売れると、翌日だと30時間ほど経ってしまう…

 転職したてで、定時にあがれる僕は、帰宅後、持ち込む様にしている。

 1個数百円に商品だが、せっかく買ってくれたのだ、出来るだけ早く発送してあげたい。

 そんなわけで…

『桜雪、お帰り』

 チョビさんが足元に纏わりつく。

「チョビさん、またすぐ出かけます」

 服を着替えて、商品を準備する。

『なにしてるの?』

 クローゼットの中に潜り込むチョビさん。

『どれ…俺も…』

 クロさんもノソッと入っていく…

「忙しいのに…」


 とりあえずクローゼットから追い出して、玄関へ急ぐ。

『桜雪、また出かけるの?』

 クロさんが玄関で寝転ぶ。

「行ってきます、すぐ帰るから」

 ムニッ…

 玄関のドアにチョビさんの顔が挟まっている…

『桜雪…痛い…』


 帰宅するとチョビさん、ベッドの上で寝転んでいた。

「チョビさん、さっきはゴメン」

『桜雪…痛かったよ…僕…』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る