第17話 ① 秋山 実里
昨日のLIMUで初めて知ったが、今日は明梨が、蒼馬くんとデートする日である。
「何だか急展開過ぎる気がするけど・・・」
あまりにも短期間で近付いた明梨と蒼馬に一抹の不安を抱かない訳ではないが、今は考えないでおこうと思い、冷水で顔を洗った。
明梨から待ち合わせ場所も時間も聞き出していたので(チョロい)、その待ち合わせの30分前から、少し離れたところで待機する。明梨がデートをする度に、こうして変装して後をつけるのだが、どうやらそのことに明梨は気付いていないらしく、1度も問い詰められたことはないし、デートの情報を話すことも躊躇しない。
(チョロいんだよねぇ、そこが可愛いんだけど!)
柱に寄りかかりながら、そんなことを考えていたとき、意外な人物に声をかけられた。
「秋山さん、だよね」
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