第11話 小説は会議室で書いてるんじゃない、

普通のエッセイです。

囲碁の棋士の山下敬吾氏が、初手天元なんて奇手でクラスタを騒がせたことがありますが、このエッセイも意味があるようで意味がない、でもちゃんと意味がある文章を心がけてます。


ChatGPTを初めとして、生成AIで文章を書くのは、今後普通になっていくでしょう。たいていの日本人よりうまい文章を書くAIがあるのだから、AIでアイデア出しをするのが当たり前になっていくのでは? と。


では、AIを使うと何が失われるのか。支離滅裂な日本語が淘汰されると予想。

話が飛躍する文章も難しい。

三題噺とかできるのか。

たぶん、できる。ただ、綺麗すぎる話になるかもしれない。


音楽が感動を呼ぶのは、楽譜通りに演奏するから、ではない。

ちょっとだけ外れている部分があるから、そこに感動しているという話がある。

技術を指して、それが人間かロボットかで差別する人がいるが、そのロボットを作ったのは人間であって、人間の創造力に感動するベクトルも存在していい。


映画を見て、感動する場面があったとする。でも実際に涙を流すのは次のシーンに行ってから、なんてこともある。

緊張と緩和といったか、体験しているときは実感がないけど、そこから離れる、心情的に緩めると、ようやく感情で認識できる、という時差があったりする。


文章、音楽、映画と並べてみたが、人間らしさとは、欠けているところにあるのでは。


物語の作り方で、最初主人公は足りない部分があって、物語が進むことで成長して足りない部分を補うことができるようになる、そういう作り方を聞いたことがある。


必ずしも、現実の人間がそうできる訳ではないが、成長しようとしている人間を描いたほうが、たぶん人間らしい。


こんな浅い考察を書いている時点で、自分が人間を描くことができるか、かなり強く疑義を唱えるのだけど、自分も小説を書いてみたいとは思うのだ。


成功法則、というのがある。

大抵は、正攻法・即、と思っていればいい。

量をやり、PDCAを素早く回す。それをして体力が持つなら、たぶん成功する。

成功の定義にもよるけど。


したいことを、体力を維持しながら、新しい気づきを得て楽しみ続ける。


寝食忘れて、やって、成功することはマレ。


プロゲーマーのウメハラ大悟氏が、飽きるのは成長しない自分に飽きている、と喝破した話がある。


スーダラ節のように、わかっちゃいるけどやめられない、というのが人間の本性、という意見もあるけど、悪い癖を観測して、感情に折り合いをつければ、改善することは、できないこともないが、諦めたらそこで試合終了です。


依存症になってたら、その限りではないけれど。


成功法といえば、関西のテーマパークをV字回復させた人が、問題点には、重心がある、という話をしてました。

三角形には必ず重心がある、とかいう話だったと思いますが、中点の交差する点が重心、という話だったか。

この辺りはAIに聞いたので、多分あってる。

とかいいつつ、重心とは、囲碁でいうと天元にあたると思うので、ようはバランスが大事、ということになります。


成功が難しいのは、一旦バランスが良くなっても、別の要素ですぐバランスが崩れる点にある。

それは、不安定さに強い、バランス感覚が優れているほうが成功し続けやすい、ということ。

それには、基礎練習を飽きずに試行錯誤してやり続けることで、成功に近づくことができるのでは? という考え。


というわけで、小説を書きたいなら、小説を書き上げることが大事、ということになります。

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