第4話
大昔にノートブックってものがあった。ちっちゃいノートパソコン。本当に小さくて、性能は良くなくて、でも可愛くてかっこよくて、大好きだった。でもいつの間にか無くなっていた。多分、みんな好きじゃなかったんだとおもう。
「かわいい」
モニターに映っていたのは、小さなパソコン、らしい。
「絶対買う」
UMPCって呼ばれてるらしい。なんの略だろう。わからないけれど、これはたぶんノートブックみたいな奴らだ。今もこんなものが売って居るなんて。
もしかしたら、みんな好きだったのかもしれない。
「良い日だ」
その日はすこし早く起きた。
「宅配便でーす」
「はーい!」
今日はとってもいい日だ。
「かわいい……!」
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