第16話 出発

 アシュレーとミカが昼寝から目を覚ますと、午後四時を回っていた。ディナーまでの間、二人はテレビでエイリアンが司会をするバラエティ番組を見ながらのんびりと過ごした。そして午後6時30分となり、二人は正装して支度をする。


「お腹空いたね〜パパ」


「ああ、きっとプールで泳いだせいだろう。よし行くか」


「うん!」


 そしてクルー達と合流し、初日と同じくとびきり豪華なディナーを食べて皆が大満足だった。その夜は旅の記念にと、ミカも連れて皆で150階のバーへ行くことになった。


 六人が円卓の席に座ると、マスターが笑顔で注文を取りに来た。


「いらっしゃいませアシュレー様。先日はありがとうございました」


「やあマスター。俺の事覚えてくれていたのか」


「もちろんでございます。ご注文は何に致しましょう」


「そうだな、俺はモヒートをもらおうか。ミカは何にする?」


「オレンジジュースとバニラアイスが食べたーい!」


「畏まりました。お連れの方のご注文は?」


「じゃあ私はギムレットを」


「ブルームーンを頼むっす」


「シルバーストリークを」


「テキーラサンライズを頂きますわ」


「畏まりました、只今お持ち致します」


 マスターはカウンターへ戻ると、二人のバーテンと共にシェイカーを振るいカクテルを作り始める。それを待つ間、ミアは天井を見上げて深いため息をついた。


「一日が過ぎるの早いっすねー、もう明日には帰るんすよ?」


「まーたぼやいてるミア。まあ、こんな素敵なホテルならそれも仕方ないか」


「そうだな、是非また来たいところだ」


「お酒が来たら今日の記念に、写真を撮ってもらいませんか?」


「お!いいっすね」


「マスターに撮ってもらいましょう」


 そしてマスターがトレーに乗せてカクテルを運んでくると、皆の前に静かに置いた。


「お待たせ致しました」


「マスター、この携帯端末で私達の写真を撮ってもらえませんか?シャッターは画面をタッチするだけです」


「おお、もちろんですとも。それじゃ皆さん、アシュレー様を真ん中にしてもっと寄ってください」


 ソフィーとカティーがアシュレーの隣に椅子を寄せて、クロエとミアは立ち上がりアシュレーの背後に並んだ。ミカはアシュレーの膝下である。


「それじゃ皆さん行きますよ。ポーズ取って」


 すると背後に立っていたミアとクロエが、アシュレーの肩にもたれかかった。両隣に座るソフィーとカティーもアシュレーに腕を絡ませる。中央のミカは満面の笑みで万歳のポーズを取った。


「いいですよ、皆さん笑って!はい、チーズ!」


『イェイ!』


(カシャ!)と音がなり、同時にフラッシュが焚かれた。そのまま数枚撮ってもらい、カティーはマスターから携帯端末を受け取る。


「ありがとうございますマスター。良い旅の記念になりましたわ」


「いえいえ、こちらこそ。皆様はいつまでご滞在になられるのですか?」


「明日までなんすよー、あー帰りたくない!」


「ハッハッ、なるほど。またの機会がありましたら、是非当ホテルをご利用ください」


「ええ、是非そうさせていただきます」


 皆は円卓の席へと戻り、カクテルグラスを手に取って前に掲げた。ソフィーが皆の顔を見て問いかける。


「乾杯の音頭は誰が取るの?」


「そりゃー艦長っしょ!」


「そうだな、艦長に任せよう」


「お願いします艦長」


「パパ〜早く〜、アイスクリーム溶けちゃう!」


「って、俺か?分かった。コホン、それじゃあそうだな、明日からまたお仕事頑張りましょう記念に、乾杯!」


『カンパーイ!』


 皆はグラスに口を付け、ぐっと天を仰いだ。そして全員がカクテルの良い香りを味わうかのように深呼吸する。


「は〜あ、この美味いカクテルともお別れかー」


「ミア、そうしょげるな。クァン・リー財団はお得意様だ、また来る機会もあるだろう」


「そうっすね、気持ちを切り替えるっす!艦長、クァンさんにお礼を伝えておいてくださいね」


「ああ、分かった。明日伝えよう」


 そうして楽しい会話も弾む内に夜も更けてきた。ミカが眠そうに目を擦る。


「パパ〜眠い〜」


「そうか、よし部屋に帰ろうな。皆もここらへんでお開きにしないか?」


 するとソフィーが鋭い目をアシュレーに向けてきた。


「まだ夜の12時ですよ?お開きには早いかと思いまふ!」


 ソフィーのろれつが回っていない事を受けて、アシュレーはソフィーの顔を覗き込んだ。


「おいおいソフィー、深酒し過ぎじゃないか?まあ明日は夕方に立つから飲んでも構わないが、体調だけは崩さないようにしてくれよ?」


「そんな事分かってます。ミカちゃんを寝かしつけたら、また戻ってきてくらはいね!」


「お、おう、分かった。ミア、クロエ、カティー、あまりソフィーに飲ませ過ぎないよう見ててくれ。また戻ってくるから」


「あちゃー、ソフィーっちの絡み酒は質が悪いっすからねえ」


「分かりました」


「ソフィーさんも私みたいに、アルコール高速代謝機能があればいいのに」


「とにかく頼んだぞ。よーしミカ、お部屋帰ろうな」


 アシュレーはミカを両腕で抱きかかえると、150階のバーを後にした。その間もソフィーの暴走は止まらない。


「ミア?あなたは今日プールで、艦長に言ってはいけない事を口にしましたね?」


「あ、あたしが?何て?」


「艦長の事好きって言ったれしょ!艦長を簡単には渡さないとも言ってました!」


「いやいやソフィーっち、あれは冗談で言っただけっすよ!だから気にしないで、ね?」


「クロエとカティーもそう。艦長にはイオさんっていう、大事な大事な奥さんがいるのれす!そこらへんをもっと考えないといけないのれす!」


「そうか、この中でイオさんと一番仲がいいのは、ソフィーだったな」


「じゃあ逆に聞くけど、ソフィーっちは艦長の事どう思ってるの?」


「私?私は...その、人間的には好きよ?」


「そうそう、あたし達も同じっすよ!何も略奪婚は狙ってないっすから、安心してソフィーっち!」


「そう?なら良いんだけど」


 とそこへ、ミカを寝かしつけたアシュレーが戻ってきた。アシュレーはカウンターに立ち寄るとチェイサーを4つ注文し、円卓の席に加わった。ソフィーはそれを見てニンマリと微笑む。


「あー、艦長帰ってきた!じゃあ私また飲んじゃおうかな、ヒック!」


「待て待てソフィー、今チェイサー頼んだからな。飲むならそれを飲んでからにしろ」


「はーい」


「ミア、大丈夫だったか?」


「私達が艦長の事を好きって言ったのが、気になってたみたいっす。大丈夫っすよ」


「そうか」


 マスターがチェイサーを4つ持ってくると、ソフィーはそれを一気に飲み干し、テーブルに突っ伏した。


「艦長、眠〜い」


「言わんこっちゃない。さ、部屋に戻ろうソフィー」


「は〜い」


「やれやれ、これで二往復だな。ソフィーを寝かせたらまた戻る、みんな待っててくれ」


『はーい』


 アシュレーは軽々とソフィーを横に抱きかかえると、バーエリアを後にした。ソフィーはアシュレーの首に手を回し、その分厚い胸筋に顔を埋めた。


 200階に着き、ソフィーの部屋のカードキーを差し込んで室内へと入った。そして寝室へと移動し、キングサイズのベッドにソフィーの体をそっと横たわらせ、ヒールを脱がして掛け布団をかぶせた。


「起きたらちゃんとドレス脱ぐんだぞ。まだ水飲むか?」


「飲みま〜す」


「待ってろ、今持ってくる」


 アシュレーはリビングに戻り、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すと寝室に戻った。


「ほら、持ってきたぞ」


「ありがとうございま〜す」


 ソフィーはゆっくりと上体を起こし、ペットボトルの蓋を外すと一気に流し込んだ。そしてそのままバタンとベッドに倒れ込む。それを見てアシュレーは声をかけた。


「じゃあ俺は戻るからな。具合が悪くなったら連絡しろよ」


「...艦長?」


「何だ?」


「イオさんの事、好きですか?」


 唐突な質問にアシュレーは戸惑ったが、やや考えて躊躇なく答えた。


「ああ、愛している。それがどうかしたか?」


「いいえ、ならいいんです。お休みなさい...」


「お休みソフィー。電気消すぞ」


 部屋の明かりを落とし、カードキーを置いてアシュレーは寝室を後にした。150階まで戻り、アシュレーは再びバーエリアの円卓へと足を運んだ。そこにはニヤケ顔で待つ三人がいた。


「お帰りなさい、艦長」


「何か言われたっすか?」


「まさか、ソフィーが誘ってきたとか...」


「バカを言うな、そのままバタンキューだ。マスター、モヒート一つ頼む」


「何だかんだ言って、ソフィーっちも艦長の事が好きなんすねえ」


「普段なら男に手を触れられるのも嫌がるからな」


「艦長の事を信頼しているんですね」


「まあいいさ。あと一杯飲んだら俺たちも解散するぞ。明日もあるからな」


『はーい』

 

 その日は深夜2時過ぎまで飲んで過ごし、四人は部屋に戻り就寝した。そして翌朝、アシュレーとミカは目を覚ますとシャワーを浴びて、スーツケースを取り出し帰り支度を始めた。


「ミカ、忘れ物はないな?」


「ないよ〜、大丈夫」


 すると(コンコン)と、ドアをノックする音が聞こえた。アシュレーがドアを開けると、そこにはソフィーが立っていた。


「おはようございます艦長」


「おはようソフィー。どうしたこんな朝早くに?」


「ソフィーおはよ〜」


「おはようミカちゃん。いえ実はその、昨日のことで...」


「ハハ、二日酔いは大丈夫か?」


「ええ、大丈夫です。部屋まで運んでいただいて、ありがとうございます。その、みっともないところをお見せしてしまい申し訳ありませんでした」


「何、いいってことよ。ああやって俺かいる時は飲んでもいいが、お前はあまり酒に強くないからな。飲み過ぎには注意しないだめだぞ?」


「はい、以後注意します」


「立ち話も何だ、コーヒーでも飲んでくか?」


「はい、頂きます」


 ソフィーを部屋に招き、リビングのテーブル席に座らせるとアシュレーはキッチンで豆を引き、備え付けのサイフォンに入れてお湯をゆっくりと注いだ。ブルーマウンテンの香ばしくも甘い香りがリビングを包み、2個のマグカップに注いでテーブルに運んだ。ソフィーは早速一口飲む。


「...美味しい。全く、ムキムキマッチョのくせに一体どこでこんな事覚えたんですか?」


 それを聞いてアシュレーは大笑いした。


「ハッハッハ!ムキムキマッチョは余計だけどな。昔から食にはうるさい質でね。趣味で料理をやってたおかげかもな」


「私は正直、不器用です。こんなに美味しくコーヒーも入れられないし、料理もからっきしです」


「いいんだよ。お前が不器用だって事は知ってるし、俺もある意味不器用だ。人間不器用なくらいが、丁度いいのさ」


「その、つかぬ事をお伺いしますが...イオさんにも、艦長は手料理を振る舞ったりするんですか?」


「ああ。昔は交代制でよく作ってたものさ。イオの料理も美味いぞ、機会があれば食べてみるといい。二人で料理の味を研究しながら到達した味だからな」


「だからあんなに美味しい料理が作れるんですね。羨ましいです」


「カティーも同じ事を言ってたよ。どうだ、今度カティーと一緒に、お前にも料理を教えてやろうか?」


「...ムキムキマッチョに教わるなんて悔しいですが、是非教えてください」


「ハハ、やけに拘るな。マッチョはそんなに嫌いか?」


「相手にも寄りますが、マッチョは私の好みです」


「お、おう...」


 素直じゃないなと思いつつ、アシュレーは苦笑した。


「帰り支度は済んだのか?」


「はい、朝五時に目が覚めて、もう済ませてあります」


「なら丁度いい。ウートガルザ号の事が心配でならねえんだ。クァンさんに頼んだからまず間違いは起きないと思うが、万が一不備があるとまずい。ここは早めに切り上げて、俺達クルーの手で最終点検を済まそうと思っているんだが、どうだ?」


「実は私も同じ事を言おうと思っていました。最終点検にはある程度時間がかかりますので、私は賛成です。ミアはきっと嫌がるでしょうが」


「何、大丈夫。あいつも立派なウートガルザ号のクルーだ。きっと同じ事を考えているに違いないさ。ソフィー、みんなに連絡を頼めるか?」


「了解しました」


 ソフィーは早速携帯端末を取り出し、皆に連絡を入れた。その間にアシュレーは空いたマグカップを下げてキッチンで洗い流す。


「艦長、全員身支度は整っているそうです」


「よし、じゃあちょっと早いが空港に行くか!ミカ、そろそろ出るぞ」


「は〜い」


 時刻は午前8時。六人は200階のロビーに集合し、100階で朝食を取った後に1階のエントランスでチェックアウトの手続きを取った。初老のコンシェルジュがにこやかに対応してくる。


「ブルームフィールド様、当ホテルはいかがでしたでしょうか?」


「最高の休暇を取らせてもらったよ」


「左様でございますか。外にリムジンを待たせてあります。またのお越しを、心よりお待ち申し上げております」


「ああ、ありがとう」


 迎えに来た運転手に手荷物を渡すと、アシュレー達は来た時と同様の豪華なリムジンに乗り、一路宇宙港を目指した。


 そして宇宙船が格納してある整備ハンガーの中に着くと、そこには外装がピカピカに磨き上げられたウートガルザ号の勇姿があった。アシュレー達は船に乗り込み、電気系統のチェックを行う。


「いいか、船体の僅かな傷も見逃すな。機器の最終点検は人に任せず、俺達クルー自身の手で行なえ。ソフィーはレーダー関係を、カティーは操舵系統とボディーのスキャン、ミアはレビデート慣性制御システム、クロエはハイパードライブとエンジン周りだ。各員作業開始!」


『了解!』


 そうして作業を済ませた頃には、日もとっぷりと暮れて夕方となっていた。戦闘服を着てくたびれ果てたクルー達が、ターミナル内のフードコートで遅い昼食を取り休憩していると、聞き覚えのある声が響いてきた。


「アシュレー様、それにみなさん、こちらにおいででしたか」


 細長い首を左右に揺らし、黒いローブを着て微笑んでいるエイリアンがテーブル席に歩み寄ってきた。


「これはクァンさん!見送りに来てくれたんですかい?」


「ええ。それよりも、ホテルはどうでしたか?ゆっくり休暇を楽しめたのなら良いのですが」


「最高でしたよクァンさん、ありがとうございます。ほら、お前たちも何か言え」


「ソフィー・B・オルドリッジです。これ以上ない経験でしたわ、ありがとうございます!」


「カティーです。隅々まで行き届いたサービスに感動しましたわ」


「ミア・フィッツジェラルドっす。もうディナーとお酒が本当に美味しかったっす!」


「クロエ・オブライエンです。あんな素敵な部屋のホテルには、泊まったことがありません。お心遣い、心より感謝致します」


「その笑顔が楽しんでいただけた何よりの証拠ですね。私も嬉しく思います。皆様どうですか?この後レストランにでも」


 アシュレーは小さく首を横に振った。


「いや、クァンさん申し訳ない。もう食事は取ってしまったもので。それに出発時刻も迫っていますので」


「そうですか、残念です。アシュレー様、そして皆様、またお会いできる日を心よりお待ちしております」


「ありがとうございますクァンさん、今後ともアシュレー商会をよろしくお願いします」


 アシュレーとクァンは固く握手を交わし、出発ゲートまで見送ってもらった。そして船に乗り込み、ウートガルザ号の戦闘指揮所に着くと、皆が定位置に着席する。カティーが惑星ゴルド管制塔に通信した。


「こちら9番ハンガー、宇宙貨物船ウートガルザ号。これより離陸を開始します、送れ」


「こちらゴルド管制塔、了解。トーイングカーの手配は済んでいますか?」


「手配済みです」


「では4番滑走路に向けてタキシングを開始してください」


「了解、エンジン始動、操舵オールグリーン、レビデート慣性制御システム起動」


 (ヒィィイイン)──ウートガルザ号の船内に甲高いエンジンの金属音が鳴り響いた。トーイングカーに押されて、ウートガルザ号の船体はハンガーの外に顔を出す。そして滑走路に向けて正面を向くと、カティーは左手のスロットルを少し前に倒して、タキシングを開始した。


 小刻みに揺れながら距離の長い4番滑走路に着くと、カティーは管制塔に最終確認を促した。フラップを下ろし、可変翼を展開させる。


「こちらウートガルザ号、これより離陸します」


「こちら管制塔、了解。ウートガルザ号、良い旅を」


「どうもありがとう、交信終わり」


 アシュレーはミカの座るチャイルドシートのベルトを確認し、自分も4点式シートベルトを締めた。目の前に真っ直ぐに伸びる滑走路に向けてカティーはスロットルレバーを前に押し倒し、エンジンをフルバーストさせる。そして機体はグングンと加速し、STOL機並の短い滑走で空へと飛び立った。


 そのまま上昇を続け、あっという間に大気圏外へと出る。クルー達がアシュレーに状況を報告した。


「レーダーに感なし。オールクリア」


「現在高度300キロ、順調に飛行中」


「慣性制御に異状なし、こちらも順調っす!」


「エンジン及びハイパードライブの冷却も正常に稼働中」


 それを聞いてアシュレーはシートベルトを外し、コンソールを開いてイオに通信した。


「俺だ、これから戻る。そっちは特に問題ないか?」


「ええ。休暇はゆっくり楽しめたの?」


「ああ、おかげさまでな。クァンさんには感謝しかなかったよ」


「それは良かったわね。次の仕事が待っています、早めに戻ってきてくださいね」


「おうよ!美味いメシ作って待っててくれ」


「フフ、了解。私も休暇を取ったわ。戻ってきたらゆっくりしましょう」


「おう、楽しみにしてるぜ」


「私もよ、あなた」


 アシュレーは通信を切り、艦長席に寄りかかった。惑星ゴルドからフォレスタルまでは6万光年だ。言わばさんかく座銀河の端から端までを旅するに等しい。とは言え、ワームホールを使えば約17時間で着いてしまう訳だが、それでも長旅である事に変わりなかった。


 その前に銀河連邦評議会の定めにより、惑星から30万キロ以上離れた位置でしかワームホール航路を取れないので、実質24時間と言ってもいいだろう。その間クルー達の食事の世話や航路の指定、メンテナンスといったトータルケアををするのが艦長の仕事だ。


 いい休暇が取れた。アシュレーはそれを感じ取り、クルー達の報告を聞きながら静かに目をつぶった。


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