繰り返し終わらない
繰り返し繰り返し。夜はすでに少し深い。それでもまだ、二人は続けるつもりだ。繰り返し繰り返し、を繰り返し繰り返し。終わらない終わらない。駒は進み行き止まり、そして裏返る。終わらない終わらない、が終わらない終わらない。
しかし体には果てがあるだろう、とそこへ様々な措置が。水、お茶、チョコレート、バナナ。先延ばしにされた結論は二人の体をむしばんではいないか。おそらく、それでも。それでもそれでもを重ねて、遠く遠くまで至りたいのだ。何度も何度も巻き戻して。
どこまでもどこまでもをいつまでもいつまでも。それは決して孤独ではなく、二人であり、二人を包むものであり、それを見守るものであり、それを許すものであり。何もかもがそろった時に初めて、続く。ずっとずっと続く。続けられる。
ひとときの休みもあり。一つと一つのはざま。いくつかの夜というはざま。その時間にも止まることはなく。練り上げられ膨れ上がり、そしてしぼませる者もいて。それもまた繰り返す。終わらない。そこに身を投げ入れた者たち。包む者たち。許す者たち。様々に、永久に。
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