第9話 おにぎりの儀式
ニャンはおにぎりの儀式の恐ろしさを知らない。このおにぎりで、この病院の数々の患者がどうなったか知るよしもないのだニャン。
いいから、ワタシ、イスラム教徒だから、おにぎりの中身に。豚肉とか入れるのヤメテクレマス?ハラール守ってください。
屋上で祈りを捧げていた、トルコ人であろう患者がハンガーストライキをしていた。
ニャンの故郷の日本は多神教なんだニャン!何でも食ってもらわないと困るんだニャン。いいから信仰を捨て、やおよろずの神と共に生きるんだニャン!
やおよろずということは、イスラムの神も認めると言うことですね!
イスラム教を信じるトルコ人の患者は吉形の身体をがっしりと掴み、相撲(ヤールギュレシ)を決め、吉形を屋上から放り投げてしまった。
「ニャーン。ニャルローン……。」
吉形は断末魔をあげた。
死んではいないようです。よかったです。
謎のトルコ人の患者は用意されていた大量のおにぎりから豚肉を取り出しながら、もぐもぐと食べていた。
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