第62話 依頼

 依頼を見てみると、


・第1騎士団からの依頼で溝の掃除

 出来高払い。百メートル15銅貨


・第4騎士団からの依頼で倉庫の片付け。

 出来高払い。一つの倉庫につき1銀貨。


・領主からの依頼でスラム街にある廃材の撤去。

 出来高払い。10キロ1銅貨


・屋台組合からの依頼で町中の屋台警護

 1日一人30銅貨毎日三名まで募集。

後は、常時依頼の薬草関連が受けれる依頼だな。 


 「すいません。第一騎士団の依頼と領主からの依頼を受けたいのですが!」


 「畏まりました。第一騎士団の依頼は第一騎士団の団長に指示を貰って下さい。領主の依頼はギルドの職員が対応しますので、廃材の場所を職員が教えますので、集めてきたらギルドの訓練所まで運んで下さい。」


 ライガとエンガにマジックバックを預けて、廃材の場所に行って貰い、腐った板や錆びた鉄とまだ使えそうな物を分けて貰い、マジックバックで対応して貰う。俺は一人第一騎士団の詰所へむかった。


 「依頼で来ましたクーヤンて言います。誰かいますか?」


 「少年一人か?俺は第一騎士団のボルボロだ。」


 詰所を訪ねると40ぐらいの男性が対応してきた。


 「一人です。」


 「そうか、大変だと思うがよろしく頼む。取り合えず着いてきてくれ!」


 団長の後を着いていくと10分ぐらいした所で領主の館の前に到着した。


 「この領主の館から門までの溝を綺麗にしてくれ。」


 片道四キロぐらいで両サイド合わせれば八キロになる。確かに大変だ。しかもかなり汚い。


 「掃除を終えたら詰所に来てくれ。ワシがいなくても詰所の人間には話を通しておく。ワシは訓練に行くので後は、任せた。」


 ボルボロさんは簡単な説明をしたらそのまま行ってしまった。

取り合えず門へ向かいながら溝のゴミをマジックバック「いま作った物」にしまう。門に着くと、次は逆側の溝のゴミを集めながら領主の館へ向かう。領主の館に着いたら次は、水魔法で溝に水を流す。片側10分づつぐらい流したら完了。


 「すいません。終わりました。」


 「ん?依頼を受けたクーヤンかい?」


 「はい。」


 「俺は騎士団のサドリックだ。ちょいと待っててな。確認してくる。」


 暫くすると団長を連れて戻ってきた。


 「クーヤンと行ったな。あれはなんだ?」


 「え?綺麗にしたんですがダメでしたか?」


 「団長見た目が怖いんですからもう少し優しく話してください。」

   

 「おっわりぃーな。まさかこの短時間ですべて終わっていたから驚いただけだ。それでどんな魔法を使った。」


 「企業秘密です。」


 「まぁいいや。ほれ、依頼の用紙だ。八キロ完了したって書いてある。」


 「ありがとうございます。」


 「おう。また依頼出されていたら受けろよ。そういやー第4騎士団も何かの依頼を出してたな。」


 「明日受けようと思ってます。」


 「やめときな。あそこは貴族の集まりだからトラブルの元だ。」


 「ゲェッ!ありがとうございます。やめときます。」


 「グワッハッハッハ。面白い少年だ。」


 「あっすいません。」


 「いいって気にするな。そいじゃー戻るから、またよろしく!」


 「はい。ありがとうございます。サドリックさんもありがとうございました。」


 二人にお礼を言ってライガとエンガの元へと向かった。

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