第42話 野営

 スノードロップが野営の準備をしている間に、リーリンはクウヤを連れて、森の中へ入る。


 「クウヤ薪に使えそうなのを拾って」


 「リーリンわかった。」


 クウヤに薪を拾わせている間に、食料に適しているキノコや木の実をリーリンは拾う。野営地に戻り夜ご飯の準備を行い、スノードロップと食事を取る。


 「野営の時に保存食じゃないなんて、始めてじゃないか?」


 「確かに、」


 スノードロップは野営で、料理された物が食事に出てきて感動しているようだ。


 「森が近くにあるなら食べれる食材と魔物が嫌う匂いがするものを把握していたら、これぐらいなら簡単に出来るわ。」


 「リーリンさんはランク以上の知識や経験がありますね。」


 「私は5歳の時からAランク冒険者の荷物持ちとして経験してきたからね。」


 「なるほど、あの剣技にこの知識、納得しました。」


 リーリンがランク以上の知識や実力を持っている事に尊敬な目をむけるスノードロップのメンバー達である。

 今回の依頼を引き受けたのは当たりじゃないかとひそひそ話を始めるスノードロップのメンバーに、


 「食事が終わったら私とクウヤが三時間見張りをするからその後の見張りの順番を決めていて、クウヤ食事の片付けするわよ。」


 「はい。」


 見張りの順番は俺とリーリン、次にグランダとツバイ最後に残りの三人と決まった。特にトラブルもなく、朝をむかえて出発する。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る