第30話 超絶なんだよ!(2)

 超絶シリーズです。今回は順当にピアノ行きましょう。

 ピアノで超絶って言っちゃうとね、超絶技巧練習曲が並ぶことになっちゃうでしょ、でもそれだと、このエッセイ書いてる意味がない。「勝手にショパンでもリストでも超絶技巧練習曲聴けや」ってなことになるんで、そうじゃない奴を。

 しかーも、皆さんご存知のやつを!


 で、やはり一押しは『ペトルーシュカ』(ストラヴィンスキー)のピアノ版ですな。のだめカンタービレでのだめちゃんが弾いてました。

 会場に向かう途中、バスの中で聞いたNHK『今日の料理』のテーマが演奏中に脳に割り込んできて、『ペトルーシュカ』と『今日の料理』を即興ミックスさせていたと思います。やっぱり曲はいろいろ混ざるんだよね!

 『今日の料理』と言えば、冨田勲氏がテーマ曲を依頼されて、サクッと三時間ほどで書き上げたという逸話があるんですね。包丁のトントンという音をイメージして、マリンバでメロディを奏でるという……流石です。

 よくマリンバの練習の際にこれ叩いて遊んでました。練習しろよ、如月。


 次行きましょう。

 歌劇『サルタン皇帝』より「熊蜂の飛行」(リムスキー=コルサコフ)これもご存知の方は多いんじゃないかなと思います。

 なんかねー、コルサコフすげー。語彙力飛ぶ。熊蜂も飛ぶ。ほんとその辺を熊蜂が飛んでるよね、この曲ね。

 弾いてる人の指とか見てると、何かのマシンなのかと思うよね。これ、人間が弾くんだもんね。(語彙力どっか行ってます)


 最後、大御所ベートーヴェン行きましょう。

 ピアノソナタ14番『月光』第三楽章。狭い範囲のアルペジオ(分散和音)の得意な人は、広い範囲のアルペジオの『革命のエチュード』なんかよりは弾きやすいと思いますが、「ちったぁマシだぜ」って程度でメチャクチャ難易度が高い事には違いないです、はい。

 しかしねー、さすがベートーヴェンですね、聴かせて来ますね、泣きメロ入りますねー。(聴いてる分にはね!)

 『幸せの第二楽章』を聴いた直後に聴くと、「いきなり顎を横からグーパンチされて脳味噌揺さぶられてみました!」的な衝撃がありますよね。一体どんな比喩なんだ。

 まあ、脳味噌どんな状態になっても聴きたい曲ってありますよねぇ。



 だってクラシックファンなんだもん!

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