何故”なろう系”は嫌われるのか?

蒼風

0.叩かれる”なろう系”アニメ

 突然ですがこれを読んでいる皆さんは“なろう系”というフレーズをご存知でしょうか?多分ここにたどり着いたという事は、ネット小説に対してのアンテナが平均よりも高いでしょうし、その理解度や内容に関しては差があってもフレーズ自体を見たことも聞いたこともない、という人はまあ、居ないでしょう(いたらスミマセン)。


 で、この“なろう系”ですが、割と馬鹿にされます。勿論「いやいやそんなことはない、あれは優れたテンプレで~」という事を言う人がいるのは事実ですし、そのテンプレ全体を否定するつもりは自分も全くありません。


 ただ一方で、“なろう系”と言われるような作品(概ねアニメ化した「小説家になろう」出身の作品がその対象になりやすい)が、批判の的にさらされ、叩かれてきた、というのもまた事実です。

 

 分かりやすくするためにあえて「ネット上」のしかも「匿名掲示板」の「まとめサイト」からランダムに意見を引っ張ってきました。以下の発言は所謂“なろう系”と言われるアニメ作品に対する批判的な感想の一部です。

 

 ちなみに作品そのものに対してどうこうしたい訳ではない(個別に書くこともできなくはないですが、今回はそれはやりません)為、作品タイトルはあえて伏せたうえで、複数タイトルに対する感想を、しかも表現を微妙に変えて(大筋の内容はそのままです)並べてみました。百聞は一見に如かず、まずはご覧ください。


「なろう系の中でも最高にゴミなの」

「クソアニメでテンプレ」

「ここで散々馬鹿にされてた○○(小説家になろう出のアニメ作品)とかまともな部類だから」

「ふつうにつまらん」

「あらすじの一文目でもう無理」

「こんな雑なアニメ初めてみたわ」

「真面目にクッソつまらん。幼児向けやろ」


 どうでしょうか。概ねこれでもかと言わんばかりの批判の嵐……というか殆ど罵詈雑言です。

 

 まあ、ネット上の匿名掲示板にかかれたものなので、その表現がキツいものになることは確かなのですが、それにしたって酷い。これらは一応アニメ化もした作品に対する感想なのです。アニメ化をした、ということは、それだけの予算を使うことにGOサインを出した、という事になりますから、アニメ単体での採算を取るつもりかどうかはともかくとして「ある程度はウケる」と思って出しているはずなのです。

 

 勿論、人によって作品に対する感想は様々です。所謂「万人受け」する作品もあれば、「人を選ぶ作品」もあります。しかし、それにしてもここまでの罵詈雑言を浴びせられる作品が他にあったでしょうか?つまらない程度の内容ならばいざ知らず「幼児向け」「あらすじの一文目でもう無理」などと言われる作品が一方で確かなファンを獲得しているという事実がそこにはあります。

 

 ある作品は、作品名を検索にかける際に、略称を変えるだけで引っかかる感想が180度変わるとすら言われるそうです。一体何故こんなことになっているのでしょうか。本稿ではいわば「嫌われ者」とでも言うべき“なろう系”が、どうしてここまで嫌われているのか、そして、そんな状況を生み出している原因について書いていきたいと思います。

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