3.11
鳴り響くサイレンは耳の奥に残り続ける。
遠い日のはず。もう何年も経っていた。
実際に受けたわけじゃない。
実際に体験したわけじゃない。
なのに染み付いた恐怖。
揺れ動く世界と迫り来る濁流。
何もかもを巻き込んで
日常を奪い去っていった。
当たり前なんてない。
そこにあるのは瓦礫と水。
次々と流れるニュース速報。
警報鳴り止まぬ。終わらない時間。
一生忘れることのない。
忘れられない出来事となった。
物語なんかじゃない。
現実の話で、実際にあったことだ。
常に用意して身構えておこう。
何が起こるか分からない。
常に安全とは限らない。
来る日に備えて
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