第142話 源氏の里に帰省します!
「馬車じゃ無いのですか?」
夏の休暇ではデイモンと2人、馬車で帰省したが、今回は転移ゲートを使うようだ。
「冬は寒くて馬車の旅は辛いですからね、転移ゲートが1番なのですよ。」
デイモンがプニプニの肉球でエマの頭を撫でる。
「今日は唄子さんとヒースさんも一緒ですよ。」
唄子さんとヒースの一人娘のちよ子は、デイモンと
転移ゲートの魔法陣に乗ったら、今回も3秒で到着だ。
「いらっしゃい、兄さん、義姉さん。」
「
出迎えた
――― ひょい。
ひょい?
「エマちゃん、パパはこっちだよ。」
「パパ!会いたかったです。」
「パパもだよ。」
ギュッと抱きしめられる。
「ああ、もう可愛いなあ。離れていた間もパパのことを想っていてくれたかな。(きらり)」
―――
「時々パパやママのお話していました!」
「そう…時々……。」
――― 効果はいまひとつだった…。
「ぷ!くくくっ。」
魅了の魔法を使ってまで七歳の子供からの人気を独り占めしようとして失敗した
「
「パパ!ママは?エンマ、ママにも会いたいです。」
エマが無邪気にたずねる。
「
「わふ!」
「わふっ!」
「うぉーん!」
真横でフェンリル3頭がしっぽを振りながら鼻先でつつき合ったり、すりすりし合っていた。とても可愛いのでエマも混ざりたい。
「おろしてください!」
「…。」
「ぶふぉっ。」←
「…。」←
「父さん、ドンマイ!」
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