第96話 ダイアナのお土産

「わあ!ありがとうダイちゃん!とっても可愛いです!」

抱きしめていたチェブラーシカとゲーナの人形を、エマがテーブルに並べる。

「ワニがデイモンさんでチェブがエマちゃんみたいね!」

サイズ的に、そんな感じだ。

見たまんまのマリーの感想にジジが頷く。


「二人にはハチミツよ。」

「え!俺たちにも!?」

「いいの?」

ジジ&マリーがびっくり顔で尻尾を膨らませている。

「もちろんよ、家族じゃないの。リンゴの花のハチミツよ。」

ジジ&マリーが驚いていると、ダイアナが小さなスプーンで食べさせてくれた。

「リンゴの香りがする!」

「うまいんだぜ・・・。」


「ありがとう、ダイちゃん!」

エマも感激だ。

カールも尻尾を振っている。


「おばあさま!僕へのお土産は?チョコレートですか?」

ダイアナの故郷のチョコレートメーカーは、デイモン好みなのでチョコレートと予想したようだ。

「ふふふ、今回は特別よ!」

いつもと違うメーカーなのかな?とワクワク顔のデイモン。


どん!

「エマトリョーシカよ!」

どやあ!


「か!」

か?

「かわいいです!」

劇画調の顔で叫ぶデイモン。


「エマちゃんの写真を見せて、特注で作ってもらったのよ。」

「大きなエンマの中から中くらいのエンマ、中くらいのエンマから小さいエンマ・・・天国じゃないですか!!」


エマがモデルのマトリョーシカ・・・エマトリョーシカはデイモンの好みにドンピシャだった。思わず尻尾をぐるぐる回しながらダモフェンリルに変化し、くるくる回って遠吠えまでしてしまった。

ギュっと抱きしめ、頬毛でスリスリした後でテーブルに並べてみた。

チェブ&ゲーナの隣に並ぶと丁度良いサイズ感だ。


「わあ!エマちゃんとチェブがお友達みたいね。」

マリーによる、みたまんまの感想にジジが頷いていた。


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