第26話 *召喚ペースを上げる

 そう、王さまは宮廷魔法師団長に聞くと…


「何も問題はありません。むしろ、どんどん使ってください。王城や領内に蓄えた力は、限界に近づいています。これを放出できるなら、召喚であろうと極大魔法であろうと何でも構いません」

「そんなに力を蓄えているように見えないが?」

「この王城は、地脈、龍脈、気脈など力の最終集約地点なのです。ほとんど使われるなく、再度力を脈に流しているので、始発点でもあるのですが、生きる者が多くなればなるほど、脈に流れる力は増大してしまいます。」

「ふむ、それを解消するための召喚ということか」

「ええ、今のペースだと余剰分だけの消費で、もっと利用をしたいのですが、王子さまだけですと…」

「うむ。分かった王城内の誰でも、これを利用できるようにしよう」

「では、親衛魔法師たちにも簡単に使用できるように、魔方陣を改良しようと思います」

「分かった。召喚したら、臨時手当を出そう」


 こうして、召喚される先生は、一気に増えることになった。

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