第13話 2人目の召喚先生は、成績に悩む男子中学生

 次の日も、召喚を行う。

 毎日召喚するのも、問題かもしれないが、毎日の積み重ねも重要だと考えた私は、3人連続2日開けて、また3人連続というので王子さまの了解を得た。

 もちろん、王さまにも許可を得ている。


 召喚にかかる力量は、自らの力を使わずに、王城に蓄えられた溢れんばかりの力量を使用するから、問題ない。

 どれだけ使っても、使い切れないほどあるから召喚も送還も問題ない。


 2人目の召喚されてきた者は、男の子というには、王子さまよりも年齢がやや高そうな男子だった。

 召喚の間に現れたときも、何かを悩んでいるらしいので、王子さまに合わせる前に、その悩みを聞くことになった。


「私は、宮廷魔導師リックと言います。あなたの名前と何を悩んでいるか、教えてくれませんか?」

「はい。私は、鈴田すずた 幸太こうた。中学3年生です」

「何か悩んでいる様子ですね。もしかしたら、お役に立つことができるかもしれないので、問題がなければ話してくれませんか?」


 そういうと、鈴田君はこちらを見て


「来年2月に高校受験があるのに、効率の良い勉強法が分からなくて。1学期が明日から始まるのに、不安でいっぱいで」

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