カイジン王の娘リミカ
藤田吾郎
プロローグ
ここはとある1つの魔法世界である。マギ・ワールドと言われる世界。ここは魔法使い、装飾武器使い、精霊使い、芸術家、獣人、鳥人、魚人の人々と自然溢れる豊かな森林に山岳地帯に海水に青く澄んだ空。そこから取れる資源。
そして様々な動物って言うより大型なモンスターと言われる生物と一緒に共存する世界。
その歴史の中には見た目の違いから差別や奴隷のあった歴史。
また文化や価値観の違いからの軋轢のあった歴史。
それぞれの国の威信の名の下に正義を掲げ国の為に、自由の為に、欲望の為に様々な想いが重なり戦争をした歴史。
世界が全て初めから分かり合えた歴史は恐らくないだろう。
人々は身も心も傷付き、もがき、苦しみ、その中で人々は一歩、また一歩と長い歴史の中で歩み寄り、分かり合い、称え合い、理解し合ってこそ世界は平和で、笑顔で、誰もが幸せな世界での共存へと近づく。
そして、長い歴史を経て、このマギ・ワールドは平和で笑顔で幸せの世界を作り上げていった。
だが、皮肉にもどの世界にも共通して言える事は【平和は長続きしない】という冷たい現実だ。
それは突如として奴等は現れた人間でもなく、獣人、鳥人、魚人でもなく、精霊でもなく、モンスターでもない本能のままに喰らい、破壊し、陥れる奴等をこの世界では後々に【カイジン】と呼ばれる。
カイジン達は人間や獣人、鳥人、魚人に精霊やモンスターを喰らい、そこに住む住処や森林を破壊して、空や海を汚しては、その姿を見てはカイジン達は高らかに傲慢にゲスな顔をして嘲笑う。
殺し、強奪、蹂躙しては踏みにじり、破壊の限りを暴虐する。この世界での生き物の尊厳は何処へやら。
そして、この世界の住人は立ち上がる。この世界を守る為の正義。平和を取り戻す為の信念。そしてこの世界の人たちの不幸を1日でも早く薙ぎ払う為に戦う事を決意する。
魔法使いは杖と魔道書を手に取り、武人達は装飾武器を身につけ、精霊使いは沢山の精霊達を従え、芸術家は魔法道具を持ち、獣人は闘争本能を解放し、鳥人はその翼を広げて、魚人は仲間を集め、必ず平和を取り戻すために立ち上がり、カイジン達との全面戦争へと宣戦布告する。
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